ワンフェス参加の皆さんお疲れさまでした。
卓にお越し頂いた皆様、ありがとうございました。
お買い上げ頂いた方には百万の感謝を。
信じられないけれどワンフェスのディーラー参加は2020年2月以来で実に3年ぶり。
ワンフェス参加も20年になりますが、慣れ親しんだ場所に帰ってきた感じでした。
あの場所でしか得られないパワーをたくさん貰えました。
2020年2月のワンフェスを最後に、コロナ禍以降はイベント参加も無く、今回もそれまでお馴染みだった当日版権アイテムの許諾が下りずに出し物も無く、出品する商品がないまま年明けとなり、一時は参加の見送りも考えていました。世間一般には趣味から3年離れると戻ってくることはないという俗説もあったりしますが、さすがにそれは嫌だと一念発起しての参加です。
今回は、干支の兎にもちなんでのオリジナルフィギュア「バニーさん(仮)」を1/20と1/35サイズにて販売しましたが、ZBrushでのデジタル造型にて原型データ作成、自宅の3Dプリンタにて出力したものをそのまま販売という、全て初めてづくしの内容だったのでした。
昨今、デジタルモデリングは当たり前となり、3Dプリンタ出力品でのガレージキット販売も普通になってきましたが、自分でやってみたらどうなるのか、どうするべきか、その見極めをワンフェス出展の場でやったわけです。全て初めての無謀企画ですが、何もやらないと前に進めないですし、へぼへぼな実態はいつものことですので、果敢にチャレンジです。
デジタルモデリングの話は別途したいと思いますが、これまでもFusion360でのCAD的モデリングでのデータ作成と3Dプリンタ出力は色々とやっていましたが、デジタルでのフィギュア造形の本命といえばZBrushでしょう。買ったのは7年以上前でしょうか、当時は「4R6」というリリースバージョンだったような…。買ったはいいが何年もの間、参考書の序章から先に進めず幾星霜。比較的時間が取れたはずのコロナ禍での3年の間も全く手をつけられずに「いつかやるきっとやる」状態でしたが、今回1月も終わりが近づいた頃にようやく上記した一念発起で、積ん読だった参考書の序章より先に頑張って進んで悶えながら格闘すること2週間、なんとか錬成できた気がする「バニーさん(仮)」。手原型で自家注型だと複製したくなくなるような指造形もドンとこいです(笑)
楽造形的な拙い造形ですが、今はコレが精一杯…(^^;
出来てみると自分のアナログ造型での手癖がデジタル造型でも出ていまして、それの良し悪しはさておき、なんとかデジタル造型のスタートラインに辿り付けた気がします。
それを1/20で3Dプリンタ出力したものです。
頭と胴体の2パーツ構成にしてみました。上半身を分割したりと試行錯誤しましたが、今回は分割してもパーツ精度のデメリットの方が大きいと思いましたので胴体ワンパーツです。サポートは下面側に集中してるので痕は目立ちません。 ちなみに足裏をヤスるだけで自立します。
今回、急遽オリジナルフィギュアでのワンフェス参加となりましたが、初めてのZBrushでのデジタルフィギュア造型、各種スケールサイズでの3Dプリント出力、そして出力品をそのまま販売という、多分に実験的なものでした。ですので大した数量も用意していなかったのですが、何と開始早々に完売してしまうという嬉しい結果に。それと同時に、このような実験的キット内容で皆さんの期待に応えられていない気がする恐怖もありました。お手に取られてガッカリされた方いらしたらゴメンなさい。販売価格も抑えたものですので、どうかご容赦を…。
今回作成した同じデータを使って、自分にはお馴染みの1/20と1/35という2種の縮尺で出力してみました。3Dプリンタの解像度とは関係なく、その大きさの模型としての見せ方というか、模型を手にしたときの面白さ楽しさとは何なのか自分なりに再確認できたのが、今回やってみての大きな収穫でした。今後もデジタル造型で色々なサイズのフィギュアを作っていくつもりですが、とても良い経験ができたと思います。ワンフェス参加が無かったら、今回のこの一念発起も無かったかもしれないと思うと、あらためてワンフェスの素晴らしさを再確認するとともに、いちディーラーとして感謝したいと思います。
「あらあらこまった堂」、次回参加イベントは7月30日のワンフェスの予定です。
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