「ねんど会」あるいは「カントー粘土会【さいたま】」について

イベント関連
「オフ会」としての「ねんど会」

フィギュアを自作したりワンフェス等のイベントにディーラー参加している方なら「ねんど会」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないかと思います。自分はそんなフィギュア原型師の交流会である「ねんど会」のひとつ、「カントー粘土会【さいたま】」を2010年から主催しています。開催は不定期ですが、TwitterにてアナウンスTwiplaで募集しています。

最近では、この私が主催する「ねんど会」を「カントー粘土会」と呼んでくださる方も多くなってきたので、この名前の由来について記しておこうと思います。フィギュア原型師の間で話題になる、いわゆる「ねんど会」ですが、かつてはSNS「mixi」にある「ねんどコミュニティ」内のイベントとして、日本全国各地の有志がオフラインミーティング(オフ会)として開催していたものが由来になっています。それ以前あるいはそれ以外でも、あちこちで(主にカルチャー系の教室として)ねんど会と呼ばれる同様の集まりは開催されているとは思いますが、mixiの爆発的な普及でオフ会としての「ねんど会」が広く認知されるようになったのではないかと思います。

「カントー粘土会【ほにゃらら】」の名前の由来(mixi時代)

mixiが盛り上がっていた2007年頃、当時のmixiでの「ねんどコミュニティ」では、オフ会イベントとして各地で「ねんど会」が開催されていました。その参加メンバーは趣味の造型好きの方だけでなくプロの造形家や商業原型師の方も多く、そこでの技術交流や情報交換はとても刺激的なもので、多くの方が「ねんど会」に参加するようになっていきました。そうした「ねんど会」のひとつとして、東京都中野区「なかのZERO」の美術工芸室で「カントー粘土会」が開催されるようになります。自分も初期から参加していましたが大層刺激的で楽しいオフ会でした。そしてその「カントー粘土会」参加メンバーが新たに主催となり各自の地元で同様のオフ会を主催するようになっていくのですが、そのときのmixiでの開催案内の命名方法として「カントー粘土会」に敬意を表し、中野とは違う場所だが同様の開催であることを暗黙に示す形で「カントー粘土会(開催地名)」とつける形になっていたのでした。一時期は関東地方(主に東京近郊)のあちこちで「カントー粘土会【ほにゃらら】」が毎週のように(?)開催されていたのでした。自分も折角なら自宅の近くで「ねんど会」開催すれば楽チンじゃね?との安易な考えで主催したのが「 第一回 カントー粘土会 【さいたま】 」なのでした。そのときの開催案内の文言もそうですが、粘土会の後に二次会と称して飲み会をするスタイルも中野の「カントー粘土会」から受け継いだものです。

Twitterブーム以降の「ねんど会」

「カントー粘土会【さいたま】」も、mixiのオフ会として開催を重ねていましたが、盤石に思われていたmixiも「過疎化」の時代を迎え、SNSの人気はTwitterに移っていきました。それに伴いmixi発のオフ会開催は急速に終焉を迎え、「カントー粘土会【さいたま】」も募集案内をmixiからTwiplaに移行したのでした。Twitterがブームになった2010年代の中ごろには、新たにTwiplaベースの「ねんど会」が各地で開催されるようになっていくのですが、その場合は名称にmixi由来の「カントー粘土会」は付かなくなりました。

「ねんど会」本来としては、粘土でのスカルプティングや各種造形に興味のある方でしたら誰でもウェルカムで、自分の主催する「カントー粘土会【さいたま】」でも当初は様々な造形作家さんが参加してくださっていたこともあるのですが、主催の自分がこんな感じ(苦笑)ですので、次第にワンフェス等のイベントに参加するフィギュア原型師の寄り合いという色が強くなって今にいたるのでした。

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